五代のすべて 謎の窯移動 後周(951-959)

現在の兎州(もとのきん州)には、いくつかの伝承が残ります
柴の工人が移り住んだこと 初めてロクロを覚えた事
(王品はロクロが使えない、青銅器の型作りです)などです

左 柴   中と右 北宋 鈞民窯期 左 柴 右 汝新窯 左 柴 右 汝新窯

右 きん 民窯期 土がアースカラーにかわり、ろくろ引きがポイントです つまり民窯になった訳です
やがて100年ほどのち、徽宗帝により汝が生まれたもようです 汝は従来ベージ色ですが天青色をここでは汝新窯と呼んでおきます

土もよく精製されやわらかな人肌色です また官窯として型つくりになります 景徳鎮の白い胎とはずいぶん感じが違いますね


 汝のめのうユウは柔らかい貫入 モヤが特徴 日本の貫入の多くの割りっぱなしではありません
一度割ってから上に又施柚しまた焼きます ですから普通汚れは付きません

普通青磁は4回5回の施柚を重ねたと言います 
宋の言い伝えに青磁職人の悲話があります 長くつらい単調な仕事だったようです つらい仕事の代名詞だったようです わが国の女工哀史の如くです 


汝は静かな夜 音を立てる この話は本当ですが 現代ものにあてはまります 
小さく割れる音がします かごに入れた10余りの汝初め何の音かいぶかりました



南宋期 青磁は廃れますがコストが合わないのでしょう 民窯の代表
 龍泉でも豪放ですがデリケートな青磁は姿を消します


越磁秘色(ひそく) 呉越秘色   刑 定柴窯   南唐

ちなみに汝はコピーが金代以後も多く作られた模様 
いい物はすっきりしたきぬた青磁にモヤのように柔らかい貫入が中に薄く見えるもの

五代一覧

越磁秘色(ひそく)  呉越秘色  けい 定   柴窯  南唐
北宋一覧

可民窯  きん民窯 きん郡官窯  汝窯  汝新窯  徽宗表の官窯  裏の官窯

Southern Song Dynasty Guan ware
南宋一覧  宋銘  修内司官窯 郊壇下官窯  粉青青磁  竜泉窯


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