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高宗が与えた黄ゆうの壷。高さは官、義。

下にプロファイル載せました。

左 022 ピンク色 奉華銘の壷


底 参照

左 022 きさきけい氏  右 今回の黄ゆうの副葬品 つくりが良く似ている。茶のゆうは飾りで付ける。

違いは右に官鬼が1つ出る。また1つだけというのもミソ。死因は表ざたにできない、はかりごとがあった。


ご参考 唐代 中宗が息子いとくに焼いた黄ゆう。

こちらも法は官。これは自然です。普通太子は官職を持つからです。

また法に従う磁器はその大きさが官義旺の順で小さくなります。




ご参考 唐いとく ガラスが残り、上薬が掛からない所がある。

唐米色哥窯も同じ。


ご参考 唐米色

お約束の言い争い、口舌が出る。

害の病臨、災至、死絶。また苦の失脱も定番です。

官鬼が1つ出ます。病気になった理由は、はかりごとで、普通毒を飲まされたとなります。


官の謎

ここですこし劉貴妃について再考しましょう。

御前文字を掌握したとは、官職を与えられていたことになる。

南宋は才女がきさきに多かったようで、特段、書や絵画に秀で、宮中の監督をしている。

今の北欧の国々なのかな。女性閣僚。また国により王室も残るし。


磁器プロファイル

それはとにかく、この黄色の焼き物は、劉貴妃に焼かれた。底のつくりからは、そう推理する。

死因も、没年も不明なのは、表ざたに出来ない、うやむやにしたいからでしょう。

才女ゆえ、また旺の寵愛を一身に受けたがゆえ、嫉妬も政敵も多かったのか。

お決まりのように、法に口舌。旺とのいさかい。才女ゆえ、何を言っても、何度言っても、従わない。


縦リブ

モチーフ、飾りの3段になった、縦のリブ(法参照)は、上から害死絶、旺喜事、害口舌。

これは大きな副題です。被葬者を100パーセント表し、旺との人間関係も出るからです。

王族ながら、王族ゆえ、私に従わなかったから、命を落とした。

そう、法は語ります。

劉貴妃(?~?)
  名は希。宋の高宗(趙構)の劉貴妃。(奉華は堂名、また別名。)銭塘人。紹興十八年(1148)、後宮に入った。のちに明達貴妃に封ぜられ、御前文字を管掌した。書法に たくみで、絵画をよくした。絵画にはみな「奉華堂印」の図章が加えられた。代表作に「太真酔浥花露」、「宮衣添銭」、「枚卜」、「宮綉」。

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